あったかインナーを着ていると逆に寒く感じることがあるので調べてみた

冬に大人気のあったかインナー。
最近は薄手の吸湿発熱素材のものが人気で、私も何枚か持っています。

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今年はベルメゾンネットのホットコット icon を購入。

吸湿発熱素材の他に、コットン100%の冬用インナーも持っています。
コットン100%の方は着た後の体感にさほど差がないんだけど、吸湿発熱素材は日によって暖かかったり逆に寒く感じたりバラツキがあるのが気になっていました。
上に着るものとか、その日の気温とかに左右されやすいんだと思ってたんだけど、色々と検索していたらそれだけではないようです。
特徴をしっておくと吸湿発熱インナーをより快適に使えそうだし、どこかに書いておかないと忘れちゃうんで、記事にまとめておきます。

ウォームビズとクールビズについて日本化学繊維協会のサイトに分かりやすい説明が載っていました。
http://www.jcfa.gr.jp/fiber/topics/no22/topics22.html

こちらのサイトや検索して調べた情報を元に、私の体感を交えて吸湿発熱インナーについてまとめていきます。
暖かさ、寒さの体感は個人差があるので、あくまで私の場合の感想です。

レーヨンには「接触冷感」がある
吸湿発熱インナーに多く使われているレーヨンは、クールビスアイテムにも多く使われています。
それは、着た時にひやっとする接触冷感があるから。
日本化学繊維協会の説明を抜粋すると以下のような理由で、この接触冷感がおきるそうです。

①繊維中に水分を多く含むこと
②熱伝導率が高いこと
③さらに触った時に少し硬く感じる(シャリ感)こと
などが影響

確かに吸湿発熱インナーも、レーヨンの含有率が高いほど着たときのひんやり感を強く感じます。
あったかインナーなのに「冷感」って不思議なかんじですよね。
でも、熱伝導率が高いっていう特徴があったか素材にも必要な要素のようです。


吸湿発熱素材が暖かいのは湿度があるから
水蒸気が水に変わるときに、周りに熱を放出する「吸着熱」という現象を利用したのが吸湿発熱素材。
汗などの体からでる水分を吸収し、それを放出するときに暖かさを感じます。
でも、繊維の水分保水量がMAXになるとこの現象はおきなくなるそうです。
着た時の体感温度変化が最初にぐっと上がって、なだらかに落ちていくグラフが、製品の説明ででてきますよね。
あれは、繊維が水分を含むときに熱を放出するから最初に上がるんだそうです。
で、先ほどでてきた熱伝導率のいいレーヨンが、「吸着熱」の発生に効果的みたい。

じゃぁ、着た後はもう発熱感がないかというとそうでもないんですよね~。
家事などをしてちょっと動くと、綿100%より吸湿発熱素材のほうが暖かくなるのが早い。
含んだ水分は蒸発もしているわけで、吸水量に余裕があれば体からでる水分量が増えるとまた発熱してるような気がします。

 

水分が多すぎれば寒くなる
水蒸気が水に変わるときに熱を放出すると書きましたが、じつは「気化熱」という熱を奪う冷却効果も同時に起きます。
夏の打ち水はこの「気化熱を利用した涼のとりかた。
汗をかいた後にそのままのTシャツを着ていると寒くなるのもこの現象。
吸湿発熱素材でもこの現象は起きるわけで、濡れるほど水分を含むと着ていて寒くなるそうです。

ウォーキングで汗をかいたあとは吸湿発熱素材でも寒い。
当たり前といえば当たり前なんだけど「発熱素材なのに~」ってなんか損した気がしちゃったりも。(^^ゞ

保温効果は高い
「吸着熱」と「気化熱」。
同時に起こるこの現象で寒さをかんじにくいようにするには、保温力がポイント。
生地の織り方や、混紡のミックス割合などで各社工夫が凝らされているようです。

改めて、私が持っている吸湿発熱インナーを見たら、混紡がずいぶん違ってました。

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ホットコット icon

綿 45%
アクリル 20%
レーヨン 20%
ポリウレタン 5%

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スマートヒート icon

アクリル 40%
ポリエステル30%
レーヨン 25%
ポリウレタン 5%

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エクストラサーモ icon

レーヨン 75%
アクリル 20%
ポリウレタン 5%

*発売年度により混紡率は変わっているかもしれません。

予備知識を得たうえでの私のまとめ
私の印象ではレーヨンが多いほど生地がしなやかで肌ざわりがいいけど、着ている時の暖かさのバラツキも大きいかんじ。
熱伝導率が高いそうなので、温まるのも早いけど、冷えるのも早いのかな~となんか納得。
生地の織り方などにもよるので一概にそうだとは言えないですけどね。

発熱するのは着た直後なので、そのときに1枚羽織るなどして保温力を高めると暖かさが長くキープできそう。
私はお風呂上がりに着て、がーっと暖かくなるから1枚でいて、それが引いてから上を着ていました。
それじゃ、そのあと発熱してこないんで暖かさは半減ですよね~。
夜に寒く感じたのは自業自得な気が。σ(^_^;)アセアセ…

着るタイミングも重要になりますよね。
朝にインナーを着替えると出勤時の寒さが軽減されるのかも。

発熱効果には湿度が関係しているので、乾燥した部屋でじーっ動かないでいると効果は半減しそう。
吸湿発熱インナーの「暖かい」「暖かくない」の評価が分かれるのは、体感の個人差の他にも、ライフスタイルで発熱効果の恩恵の受け具合が変わってくるからかもしれないですね。

レーヨンが多めのは着てる時の暖かさが不安定って書いたけど、秋と春の「肌寒い」っていう程度のときには動いて暑くなっても早くちょうどいいかんじに戻るので重宝しています。
しっとりとした肌触りが気持ち良くて、肌触りは一番すきなんです。
真冬には少しのひんやり感でもすごい寒く感じるので、余計に不安定にかんじる部分もあるかな。
どれが一番いいというより、ケースバイケースで着心地のいいのを選ぶのがよさそう。

「吸湿発熱インナーは暖かくない」と思っている方も、特徴を知って着かたを変えると体感も変わってくるかも。
買ったけどイマイチ効果を実感できずタンスの肥やしになっている方は、引っ張り出して実験的にいろんな着かたをしてみると活用法が見つかるかもしれませんよ。(^^)

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